2022.6.1
年長は四十八瀬川に代掻きに出かけました。
代掻きといっても、無農薬の田植え前の田んぼで鬼ごっこしたり、泥投げをしたり、お相撲をとったりと
その季節ならではの、一年に一度の「どろんこお祭り」
子どもたちは、さっそく、田んぼにとびこみます。
はじめは躊躇していた子たちも、一度汚れてしまえば大丈夫
あたまのてっぺんから足の先まで真っ黒です。
そして、どの子の真っ黒な顔からも、嬉しそうな目がいたずらそうに笑っています。
昔から「子どもは遊びが仕事」と言われていますが、
一人遊びから集団遊びを楽しめるようになる。
遊びから相手の表情をみて、気持ちを察する。
楽しく遊ぶためにはどうしたら良いだろうと考える。
子どもののころの遊びというのは、人として育ち、人とのかかわり方を学ぶ大切なエッセンスがいっぱいつまっています。
代掻きが終わると、子どもも大人も真っ黒
真っ黒な子どもたちは、きれいな四十八瀬川にとびこみます。
そしてまた、川では新しい遊びが展開され
本当に子どもたちは遊びの天才です。
山極寿一さんの書籍より。「ゴリラは語る」
この本との出会いが、私が山極寿一さんを知ることになったきっかけです。
「ゴリラと人間は霊長目という種類で同じ根っこから生まれているのです。
「遊び」には共感する力を高めることが求められるのです。
だからこそ、力を加減することもできます。
相手の能力に応じて自分の力を加減したり、相手の力をいつもより出させるための
工夫をするのです。
このように相手に合わせ続けられる「体の能力」と「心の能力」と、
何よりつづけようとする「意思」があるからこそ、遊ぶことができるのです。
人間やゴリラは遊びという複雑な行為をやすやすとやってのける体と心を進化させてきたのです。
この遊ぶ能力は、生れつき備わっているものだと考えられています。ただし、その能力を
引き出すには、小さいころに、同じような年ごろの子とあそぶ経験が必要です。」