環境

子どもにこそ、本物を。

子どもたちの遊び道具は、
砂・土・水・スコップ・草花・木の枝など。

自然の中から探し出したものや身体を使いながら遊び方を考えられるものが、
子どもたちの遊び道具です。
また、園児が過ごす保育室は明るい太陽の光に満ち、
できる限り自然の素材を用いています。常に触れている床材は、
檜(秦野産)を採用しています。
無垢材は足裏に優しく、クッション性や断熱性に優れています。

秦野産の檜は、歌舞伎座の「舞台」にも採用されています。

水・太陽・土、虫や動物、広い空間と仲間。
これは子どもを人間として発達させる最初の、
そして最も大切な条件です。

水や土は、子どもが能動的に働きかけることにより、
既製の遊具では知ることのできない創造性が広がる素晴らしい教材です。
散歩も欠かせない日課です。
木登りをする。かけまわる。
ザリガニ、カエル、バッタ、てんとう虫、かたつむりを捕まえる。
青空の高さを知り、雲の動きに空想する。
野の花の可愛さに感動する。
素足で踏むやわらかい土の感触を知る。
友達とケンカをし、仲直りをする。
保育者からいろいろな話を聞く。
このように子ども自ら身体を動かし、全身運動をしながら本物に触れ、
いろいろな体験を通して、鋭い観察力を身につけるとともに、
いろどり豊かに感じる心をはぐくみます。

子どもの肌が触れるものは、
気持ちの良い素材を選びます。

肌に直接触れる部分は綿100%のものを着用します。
年間を通して薄着を心がけて生活します。
またお昼寝の布団も綿わたのものを使用します。

おむつについて

快・不快をきちんと感じることができるように、
当園では布おむつを使用します。
乳幼児期は、感覚を育てる上で基礎となる大切な時期です。
おむつを替える時には「気持ちいいね」と
優しく声を掛けながらおしりを拭いてあげます。
ハイハイをしだしたら動きやすいように
起きている時間はおむつをはずしてパンツで生活します。

文字を学ぶ、その前に。

子どもが自由に自分の身体を動かし、物事を感じ取れるようにすること。
自然の中での友達との集団遊び、
手足を使っての活動(当番・雑巾がけなどのお手伝い)、
歌をたくさん歌う、自由に絵を描く、素晴らしい物語に耳を傾ける
ーこういう活動を通して物事についての「考える」力を発達させていく。
この「考える力」こそ学力(文字学習)の土台となると考えています。