学童の夏休み「仲間」

2022.7.20

明日からハレノヒ学童の夏休み

夕方6時、リーダーの3年生と4年生、そして指導員の大学生たちが打ち合わせを行いました。

部屋は熱気が充満しています。

今年の柱は

・自分たちの未来の地球に優しいことをしようプロジェクト

・平和と戦争について学び考えよう

・自然のなかにでかけよう

・自分たちの知らない世界を学ぼう(露木和男先生勉強会・舘野鴻さん勉強会)

・秋祭りを成功させよう

・世界の名作物語をきこう

子どもたちがルール決めから、役割まで自分の意見を出し合います。

未来の地球に優しいことをしようプロジェクトでは、川のゴミひろいに行きどんなゴミが海に流れているのかをしらべます。

さらにゴミを拾う、資源を再利用するだけでなく、自分たちはどういう商品を選択することが大切なのかを考える夏の学童にしたいと考えています。

今世の中は、子どもたちの世界が身体的な繋がりから、バーチャルな繋がりに変わろうという兆しがみられます。

しかしながら、子どもたちの脳はまだまだ成長の途中、大人の脳とは違います。

仲間といっぱい遊び、けんかをし、肌で感じる実体験が必要なのです。

 

さあ、子どもたちの熱い夏休みがはじまります。

 

共感革命」のなかから山極寿一さんの文章の抜粋をお伝えします。

一人でできないことを、仲間と一緒にやってできるようにする。より多くの人と繋がれば、より大きなことができる。

こうして人間は「複数の家族を温存したコミュニティ(共同体)」を形成して社会力を高めていったのです。・・・・

類人猿から受け継いだ五感で他者と繋がることが、人間の社会力の原点。

・・・・・確かに科学技術を通じて、多くの人と繋がれるようになった。

それは良いことですが、当初は原点の身体的な繋がりが、まだどこかに渦巻いていたからこそ、手を伸ばせたのです。

しかし、中心の核がなくなり、バーチャルな空間のみでT名がっていたら、他者に囲まれて生きているという安心感は、

なくなってしまいます。

いま「安全・安心」の社会といわれますが、科学技術が保証できるのは「安全」だけ。「安心」とは、

人があたえてくれるもので、決して技術によって得られるものではありません。

 

ネットワーク社会になってよくなったところもあります。それをうまく利用すればいい。

しかし、幸福とは何かと考えたら、自然の中を歩いたり、スポーツをしたり、ボランティアをやったりして、身体と身体をつなぎ合わせながら、

生きているという感覚を共有すること。そういう時間をもつことで、人間の幸福感、人と繋がっているという感じを保てると思います。