2025.1.19
斎藤公子さんの「リズム遊び」の三本柱の三本目は・・・・
小林宗作さんの”リトミック”です。
小林先生は、黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」に登場する、トモエ学園の校長先生です。
斎藤先生は、スイスのダルクローズから”リトミック”を学んだ、小林先生から直接、学んだのです。
「窓際のトットちゃん」には、小林宗作さんの言葉がこんな風に書かれています。
とても素敵な文章なので、引用させていただきます。
トモエはふつうの小学校と授業方法が変わっているほかに、音楽の時間がとても多かった。
音楽の時間にも、いろいろあったけど、中でも「リトミック」の時間は、毎日あった。
リトミックというのは、ダルクローズという人が考えた、特別のリズム教育で、この研究が発表されると、1905年頃のことなんだけど、
膳ヨーロッパ、アメリカなどが、いち早く注目して、各国に、その養成所とか、研究所が、できたくらいだった。
(中略)
小林先生は、素晴らしい作曲家でもあり、教育者でもあるダルクローズ、という人に出会い、このダルクローズが、長い間、
「どうしたら、音楽を耳でなく、”心で聞き、感じる”ということを子供に教えられるだろうか。生気のない教育ではなく、
動きのある生きている音楽を感じとってもらうには・・・どうしたら子どもの感覚を目覚めさせられるだろうか?」
ということを考えていて、「リトミック」というものを知った。小林先生は、パリのこのダルクローズの学校に一年以上も滞在して、リトミックを身につけた。
・・・・・・
「リトミックって、どういうものですか?」
という質問に、小林先生は、こう答えた。
「リトミックは、身体の機会組織を、更に精密にするための遊戯です。
リトミックは、心に運転術を教える遊戯です。
リトミックは、心と体に、リズムを理解させる遊戯です。
リトミックを行うと、性格が、リズミカルになります。リズミカルな性格は美しく、強く、素直に、自然の法則に従います。」
リズム遊びが身体も、心も、脳も育てていく。そして、感性をも育てていく。
ハレノヒ保育園では、赤ちゃんから年長さんまで、みんな集まって行うリズム遊び
そのリズム遊びが、こういう考えからリズムが作られたのだと思うと、改めて身体と心と脳の発達が促されるように
子どもたちが夢中になり、喜んでやる工夫をし、楽しいから素敵なその子らしい表現になるように工夫がある、そんな「リズム」を続けていきたいと思います。
その子の発達に、必要な運動だからこそ、積極的にはたらきかけることも大切にしていきたいです。