葉っぱの上の・・・【雨粒の不思議】

2024.11

この日、かもしか組(4歳児)の子どもたちと近くの原っぱへ出かけました。

「あ、きれい。」

子どもたちは、葉っぱの上のかわいらしい雨粒をみつけます。

「自分の顔が映っているよ。」

「こっちにも。」

「雨を葉っぱにあつめて、お水を飲んでみよう!」

そっと、葉っぱをたおしながら、コップの形に丸めたフキの葉っぱにあつめます。

まんまるの雨粒が水の線になって、流れ落ちます。

何回も繰り返し、朝露が溜まりました。

「いただきます。」

「あ、雨の味がする。」

「葉っぱの味がする。」

日常の何気ない自然あそびですが、ちょっと調べてみるとおもしろいです。

葉の表面には、『クチン』と呼ばれる水を通さない蝋があり、さらにその上に『ワックスの粒』があるそうです。

この2種類で『クチクラ層』となり、水をはじいていたり、水滴がボールのようになったりする現象の理由なのだそうです。

そして、葉っぱに水滴がついてるのは、その植物が若くて元気だという証拠なのだそうです。

 

子どもたちは、知識として知っているわけではありません。

自然のふしぎだな。おもしろいなに夢中になり、

葉っぱと雨粒の世界に引き込まれているのです。

大人は、理論を知りながらも、その幼児期時代を大切に言葉がけをしてあげたいものです。

「ふしぎだね。」

「きれいだね。」

「雨粒は美味しいね。」

レイチェルカーソンの言葉に、「知ることは、感じることの半分も大切でない」といっています。

知識の前に「感じる」経験を沢山あじあわせたいです。

どうぞ、大人も一緒に体験してみてください。

自分自身が変わり、ものごとの見え方がかわります。