口を育てる(唾液について)

2022.1.15

人間は、雑食性の動物です。肉や魚も食べますし、野菜も食べます。
食事の際には、顎を縦にも横にも斜めにも非常に複雑に動かします。
その結果、人間は口の大きさに比べて口腔が大きくなりました。

しかしながら、現代の子どもたちは固いものを噛むという経験がとても少なくなり、

顎が発達しない子が増えているそうです。

歯科医の四元先生は現代っ子のお口の特徴として

・むし歯の減少

・歯肉炎の増加(自浄作用の低下)

・不正咬合の増加

・噛めない子、呑み込めない子の増加

・顎関節症の低年齢化と増加

を指摘しています。

離乳食開始から、カミカミできる食材をしっかりと歯茎でかませることが大切です。

保育園では離乳食が始まる少し前に、毎日みんなでゴボウ、青菜の茎、人参、などをカミカミし

唾液腺に刺激を与えます。

唾液の分泌は、免疫力を高め、嚥下を助け、むし歯を防ぎます。

特に赤ちゃんの時期には、目を離さないように気をつけながら、カミカミを学習する機会を与え続けることが大切です。

学習により、咀嚼筋が発達するとともに、口の機能も育ち、しっかりと噛んで呑み込むことができる子に育っていきます。