冬の子どもたち【小さい子編】

2025.1.22

冬のあたたかな日、ことり組(1歳児)の子どもたちが門の方にむかっています。

手にミルク缶をもって。

「どこに行くの?」

「マツユキソウにお水をあげに行くんだよね。」

子どもたちは、こんなに力持ちだよ。というかのようにお水の入ったミルク缶をみせてくれます。

ひとりの子は、

「みて、みて、こうやってもってるの。」

指に力を入れて持てるんだよ。すごいでしょ。と嬉しそうです。

「すごいね。力持ちだね。」

と声をかけると、ますます嬉しそうです。

子どもたちは、門の外でしおれかけた、白いシクラメン(マツユキソウ)にお水をかけてあげます。

「のどが、かわいていたね。」

「ごくごくって、美味しそうに飲んでるね。」

そんなアニミズムの世界、自然と子どもの世界です。

 

お日さまのあたる芝生では、赤ちゃんがあたたかい日差しのなかハイハイしています。

今日は、お外でお昼ご飯を食べるようです。

冬の暖かい日は、貴重な日です。見上げると青い空。青い空に葉の落ちた木々の枝えだ。

その木の冬の姿をみせてくれます。

子どもにとって、自然とは美しいというだけにとどまらず、小さな土のかたまりや、小石、葉っぱの一枚にも

自らはたらきかけ、心を寄せます。それこそ、冬の冷たい風にまでも。「風さんが、ぴゅうぴゅうってふいているね。」