2024.12.6
棚田のお米が出来ました。
名古木の棚田は、今年の秋の大雨で、土砂崩れがおきて棚田の3分の2が土砂に埋まってしまいました。
子どもたちの田んぼは、ほぼ全部が土砂の下になりました。
そこから生き残った、「奇跡のお米」です。
その後、残ったお米を手で刈りとり、天日に干しましたが
土砂崩れと一緒に、動物除けのネットも流されてしまったので、鹿などの動物たちが稲からお米を食べてしまったそうです。
それも、仕方のないことです。
自然というのはときには、思いもかけない厳しさを私たちに与えます。
それでも、その稲を脱穀し、精米しました。
すると、子どもたちの植えた田んぼから、収穫できたお米はたったの一握りでした。
子どもたちは、そのお米を一粒も残さないようにひろいます。
田んぼの佐藤さんは、子どもたちに精米をみせるために、田んぼに残ったわずかなお米を精米してくれました。
災害から生き残った「奇跡のお米」を大切に抱えて子どもたちは、保育園にもどり、
次の日、かまどで炊いて大切に、いただきました。
うれしかっただけの去年の気持ちとは、違う気持ちになりました。
あたりまえに思っていたことが、あたりまえではないことを考えたお米作りの一年でした。
一粒は千粒になれ
来年、この奇跡のお米の子どもたちが、きっと田んぼに植えられるのだと思います。
美しい棚田の風景がまたみられますように。
(この日土砂の中から刈りとった藁もお米と一緒に、子どもたちは持ち帰りました。)