年長塔の岳(山小屋に泊まる)

2018.11.20~21
県民の森を7時に出発です。二俣を越え、鍋割山へ
鍋焼きうどんをみんなでわけて食べました。そこから塔の岳はあと少し。
ところがこのあと少し。いつもは賑やかな子どもたちも最後のひと踏ん張りのこの時は
さすがに口数が少なくなり、ただ黙々と歩きました。
塔の岳着いたのは14時30分です。休憩を入れながら7時間半登り続けられました。
食料の入った大きなリュックをしょいながら。
山道は、あの登りをのぼった先にはきっと頂上があると思いながらもまだ、山道が続く。
その繰り返しでした。だからといって、あきらめたり坐り込むわけにはいきません。
「辛くても、ゆっくりでも、一歩づつ足を前に出すんだよ。そうすればきっと頂上につくから。」そう教えられたことがあります。子どもたちの凄いところは頂上が見えた瞬間にラストスパートできるということです。すごいなあ。と思います。
塔の岳につくと、暗くなる前に水場まで水を汲みに下ります。そこには滾々と湧き出る湧水が流れていました。山頂からの湧水は柔らかくてなんて美味しいのでしょう。この水が四十八瀬川の源流だと聞いたこともあります。そう考えると神秘的です。
子どもたちは両手に水を抱えてまた山頂を目指します。
山小屋では運んだ食料で夕食をとります。シンプルで質素だけれど山小屋で食べる食事はやっぱり美味しい。「肝試しをしよう!」真っ暗な山頂でヘッドライトをつけて盛り上がります。
次の日山頂は空には厚い雲が立ち込めていてます。そして登山道は霧に包まれています。「昨日おじさんに聞いたのだけどね、クマは本当にいるんだって。だから大きな声で歌いながら歩いた方が良いって言っていたよ。」それを聞いた子どもたち塔の岳から鍋割山までの稜線をずっと歌を大きな声で歌いながら歩きました。「クマさんは来ないでね。鹿さんはいいけど。」大きな声で途中で何度も叫びます。きっとクマだってびっくりしたでしょう。
鍋割山も霧に包まれ、霧の中を歩いた塔の岳登山でした。大人は景色を期待しますが、山は天気が良い時ばかりではありません。子どもたちは霧の中のドキドキしながらの登山もまた探検のようで楽しかったようです。そして何よりみんなで山小屋に泊まったということがうれしいです。