ごっこ遊び

2018.11
保育園では毎日のようにごっこ遊びが繰り広げられています。
このごっこ遊びをみると、私は安心します。
3歳を過ぎた頃から一人で遊ぶ平行遊びから夢中になる力をさらに発展させて仲間とともに同じ目的をもってルールのある遊びを楽しむことができるようになってきますが、今の時代、仲間とともにというその力(自治能力)が育ちにくくなってきているというのです。
みんなと一緒にというのは集団欲という本能と言われています。
ごっこ遊びは、自分の意思だけを押し通すのではなく、相手と話し合ったり、我慢をしたり、ゆずったり、ゆずられたりという自分の中に他者を受け入れることで成立します。
1人の世界の平行遊びから「ごっこ」遊びへの移行、あるいは飛躍を可能にするものは何なのか。今わかっていることは、安定した友人関係と、平行遊びを十分にやり切る時間と空間の保障だと言われています。
シンプルな素材を使って楽しそうにごっこ遊びを楽しむ子どもたち。
小さな子もお客さんになって椅子に座っています。
「頭一つ分の背伸び」(ヴィゴッキー)の言葉のように、本来子どもは大きくなりたいきもちをもち、今の現状にとどまっていたくはないのです。大きいお兄ちゃんお姉ちゃんのの姿にあこがれる姿もまた、ごっこ遊びには存在します。






きなこ工場ごっこ