棚田でまなぶ

2024.5

「棚田は上の段から順番に水が流れてきます。

一段一段に水の入り口と出口があって、田んぼの水の量が丁度いいように

調整します。朝と夕方に具合を見に来るんですよ。」と田んぼの佐藤さん。

「そうなんだ。」

知らないところに人の知恵と管理があるのですね。

この日、年長の子どもたちと学童の子どもたちは、棚田について教えてもらいに来ました。

雨が降れば、水量を少なくしなくてはいけません。

「来て、こっちも水が漏れているよ。」

オケラが穴を掘って水が漏れていれば、土で埋めなくてはいけません。

お米を育てるって本当に大変なことなのですね。

 

この日、お米の品種改良についても学びました。

品種改良というと、人が人為的に操作するのだと思っていたのですが、

この日紹介されたのは、

たまたま、背丈が低くて、太いモチ米の稲が出来たので、その稲にリボンをつけておいて種をとり

その種を育てて増やしていったものなのだそうです。

その土地にあった、たまたまの一本の苗が種によって増えていく。そうやって品種改良をしてきたのだそうです。

この種を増やすのに、何年もかかったのだそうです。なんだか優しい気持ちになる品種改良です。

すごいですね。

奥の稲が太くて背丈が短い(倒れにくい)モチ米の苗です。

棚田も子どもたちの場所を残して田植えが終わったそうです。

年長さんとかもしか組(4歳児)さんの田植えは来週です。