土をこねる

2023.1

今年、年長の子どもたちは一年を通して「土」と深くかかわりました。

田んぼの土、自然のなかに出かけていくこと。

森の土の下には、菌糸によってネットワークが張り巡らされていて、たくさんの微生物もすんでいます。

土に触れることは、命に触れることです。

海から、砂、そして土と、私たち人間は土によって文化を築いてきました。

土に水を混ぜてこね形を作り、火で焼く。

それは、器になり、作物や種を貯蔵する入れ物となります。

そして、その器は使用するという目的だけではなく、芸術作品としていまもつくりつづけられています。

1月 子どもたちとお父さんお母さんとのお皿づくりが行われました。

自然の材料を使って、模様をつけます。

一年間育てた稲の藁や、園庭のマオランを編んで模様にします。

宮舘ふみさんより

「粘土は記憶する素材」今回、年長さんや保護者の方々の思い出を詰め込んだ皿をと思い取り組みました。

子どもたちが集めた草花や佐藤家より入手した藁などを押し付けて模様や緋色(ヒイロ)をつける、ヒダスキと言われる

備前焼の技法を選択。そして、思っていた以上に緋色(ヒイロ)が出て(本当に貴重なんです!)パワーが土に伝わったのかなと思いました。