2022.11.10~11
早朝7時、年長さんたちの塔の岳登山がスタートしました。
「山の頂上で、朝日があたった虹色の富士山を見に行こう!」
3年ぶりの山小屋宿泊登山です。
山小屋で食べる食材は、子どもたちが自分のリュックに入れて運びます。
自分の体ほどの重たいリュック
すれ違う登山客は「すごい大きなリュックだね。がんばれ!」と声をかけてくれます。
そして13時塔の岳に全員が登頂です。
「塔の岳は大変だった。でも登ってよかった!」という子どもたち
頂上からは自分たちの住む町が見え、いつも登る三の塔は下の方に見え
今日の富士山はくっきりとし、がんばった子どもたちを歓迎してくれます。
山頂で半袖になって遊んでいる子どもたちに、
「さあ、みんなうれしいお知らせよ。今日は山小屋でお昼寝しても良いんだって。」
というと、もちろん子どもたちは「えー!やだー!」大反対です。
もちろんそうですよね。
けれど、早朝から歩き疲れた子どもたちは、お話を読むとあっという間に寝てしまいました。
さあ夕方、4時30分日の入り、富士山の向こうに太陽がびっくりするくらい、あっという間に沈みます。
日の入りをまって、水を汲みに頂上を下ります。
子どもたちはすごい!楽しいことがあればせっかく登った山を下っての水くみなんてへっちゃらです。
山の水が地面でろ過されてちょろちょろと流れ出している湧き水を、美味しそうに手ですくい、口に含むと、
「あまくて、おいしい。」
山の水があつまって大きな川になる
そんな自然のスケールの大きさを感じます。
夕方6時、子どもたちが運んでくれた食材を並べて夕ご飯
今日のメニューはご飯に味噌汁、焼いた鮭、生野菜。
チーズには子どもたちが作った干し柿を添えて
デザートはまんまるお月様のスイートポテトと、うさぎのリンゴ
質素な食材だって仲間と山小屋で食べる夕ご飯は格別です。
朝、日の出は6時10分
地平線が明るくなってきて、海の向こうから太陽が昇ります。
すると、いよいよ後ろの富士山が虹色に染まりはじめます。
「本当だ。富士山が虹色だ。」
今回の塔の岳の宿泊登山は、子どもたちに自然の美しさをみせてくれました。
しかしながら、その美しさは、がんばって登らなければみることができません。そして、仲間の存在。
辛いときに「がんばれ!」と応援してくれる仲間がいるからこそ、全員が登りきることができたんだなと思います。
もちろん、大人もです。
仲間と一緒にみた景色、自然の雄大さを仲間と共感したこの体験は子どもたちにとって宝物になるはずです。
「お山はどうして、自分たちにこんなにきれいなものをいっぱい見せてくれるんだろう。」
そうつぶやいた女の子がいます。
「きっと、登りきったみんなへの贈物だね。」
「すごい!お日様が石に映ってる。」