火をかこむ

2021.11.18

年長さんたちは土屋の里山に出かけ

自然の中で日がな一日、仲間と遊びほうけました。

秋の里山は、木々の間からひかりがさしこみ、見上げると葉っぱの間から澄んだ高い空が見えます。

そして、ガサッ ガサッという落ち葉をふむ音は秋から冬への季節の移り変わりを感じさせます。

土屋の里山は子どもたちが大好きな遊び場です。

豊かな自然が子どもたちの感性をそだて、子どもたち仲良くさせ、仲間との関わり合いがやさしさをそだててくれます。

さっそく、子どもたちが森から枯れ枝を集めてきてくれて、たき火が始まります。

「一人一本しかマッチがないからね。」

マッチを擦ると、すぐに投げ入れてしまう子。いつまでもすったマッチを離せない子。

周りの子どもたちは、「投げちゃだめだよ。もっと前で」わかっているけど、いざマッチを擦って火がつくとやっぱり怖くて投げてしまいます。

16人、全員やってもつきません。「マッチが車に落ちてないかみてくるね。」

その間に子どもたちは新聞紙を丸めたり、そだを集めてきたり、乾いた落ち葉を集めてきたり。みんなでどうやったら火が消えないか工夫します。

可愛らしかったのは、先日読んだ「天の火をぬすんだうさぎ」の絵本を思い出し、木と木をこすり合わせる子たちがいました。

「そうだったね。火は森に隠れているんだったよね。木と木がこすり合わさると、火がつくんだったね。」

落ちていたマッチはたった三本。二本目でやっとつきました。みんなでフーフー息をふきかけ、あおぎます。

やっと火がつきました。たき火の火はあたたかいです。

たき火で枝にパン生地をまいてパンを焼き、枝にさしたソーセージを焼き、畑で収穫したさつまいもや、リンゴを焼いてみんなで食べました。

チーズも焼いておいしかったね。

少しぐらい生焼けのパンだって、ちょっとぐらい焦げていたって自分で焼いたパンは最高に美味しいパンです。

なんだかいい一日だったな。そう思える一日でした。

 

今の子どもたちは、たき火の経験をしないで育ってしまう子も多いです。

火のあたたかさ、たき火のにおい、火のこわさも知らずに、大きくなってしまうのです。

そんな時代に、「良いですよ。」と私たちの願いを聞き入れてくださることに心から感謝いたします。

 

ツリーハウスでは、子どもたちが「ドリトル先生ごっこ」です。「バーバリーの海賊がきたぞ!」

心に残ったお話がすぐに、子どもたちの世界を広げ、楽しいあそびに発展していきます。