赤ちゃんは母親と皮膚を接触させていることで、
自分とは異なる身体を感じ、自己の意識がめばえてくることもわかっている。
自分は他の人とは違う存在なのだという、最初の自己の意識は、このような触覚や、
抱っこされた皮膚の感覚を通じて、自分とは異なる身体を感じとることで生じてくる。
(山口創 著書より)
子宮のなかでも、すでに自分と他を区別する探索活動は始まっていると言われています。
子宮の壁を感じる感覚と自分の身体を触って感じる感覚の違い、
「これは自分の身体」
「これは自分以外のもの」
そのように脳のなかで記憶し、学習していくのです。
そして、しっかりと抱っこされ、目をあわせ、触れられた赤ちゃんは後に、安全なお母さんの基地から少しづつ離れて自分の世界を広げるかのように、積極的に外の世界を探索し始めます。
その子が大きくたくましく育つためにも、小さいときのスキンシップはとても大切なのです。
もちろんお父さんのスキンシップも。