ヒトの脳は、環境の影響をとりわけ強く受けやすい特別な時期、感受性期に
集中的に発達します。
環境の影響を受けやすい脳の感受性期は、
言いかえると脳の発達が可塑的な時期でもあります。
不適切な環境に置かれると、脳はダメージを受けやすくなりますが、
同時に環境を適切に整えることで
脳の回復を効果的に高めることが期待されます。
ヒトの脳の感受性期の理解・早期からの療育や発達支援、
教育的介入を行うことは大変有効です。
参照「ヒトの発達の謎を解く」明和政子
脳が集中的に発達するこの特別な時期に
子どもたちにどのような環境を提供していくかが
人類の未来を大きく左右するのです。
乳幼児期というのは植物に例えれば根っこの伸びる時期です。
しっかりとした根を育てるには、ゆたかな土、きれいな水、太陽の光が必要です。
「しっかり食べて、十分に寝て、いっぱい遊ぶ」という毎日の生活を保障しながら、
さらに、子どもの成長において、何が大切なのかを
科学的に、専門的に考えることができる保育園の存在は重要だと思います。