草履の話

2018.6.3
関 良一さんの話から
関良一さんは「親子山学校」の主宰です。
その方のコラムにこんなことが書いてありました。
「草履の効用」
山から下山するとすぐに草履に履き替える子がいます。
その子たちに共通して言えることは
山歩きがとても上手なことです。
歩き方ばかりでなく、心も落ち着いている子が多い印象です。
それはどこから来るのでしょうか。
草履は日本人の昔からの履物です。
草履を履くと、自然に正しい歩き方が身に付きます。
指を鼻緒に引っかけているだけですから、
交互に送り出す足は自然とまっすぐ前を向き左右の足の歩幅も理想的です。
おのずと姿勢も良くなり、身体の軸はピンと縦に起きて、
頭もブレずに前方を向いて歩くことになります。
足運びにも無駄がなく、地面と足との接地も理想的ですから、
身体に余計な負荷をかけず、バランスよく歩けるのが草履の利点です。
登山靴が普及されていなかった時代、草履で山に登るのは当たり前だったわけです。
草履は子どもの歩行能力の向上に役立つ優れた履物です。
まずは下界で試してみてはいかがでしょうか。

ハレノヒ保育園の子どもたちは芝の斜面を草履を履いて駆け上がり、
駆けおります。低い山なら草履でだって登れるでしょうね。


もちろん、裸足も大好きです。