利き手は、通常の場合、1歳なかばから2歳なかばごろのあいだに
決まってくることが多いようです。
利き手が決まるということは、前提として両方の手が同じように
つかえるということが大切になります。
ですから、乳児から左右の力に差が出ないよう整えてあげるのが良いです。
「どんなふうに?」
例えば、手をついているときに片方だけが指がいつも開かないなと感じたら、
やさしく手をなぜてあげて同じように開かせてあげたり、
いつも同じ方の手でものをつかむなら、
「こっちは上手かな?」ともう一方の手に
おもちゃでさそって掴ませてあげるなど。
そして、利き手がきまる1歳2歳のこの時期に、
左利きを右利きにかえようとする必要はなく、
無理にかえようとすることはかえって意欲をそいだり、
言葉の遅れにつながったりするようです。
どうしてもかえたいときには、就学ごろ本人と話し、
本人の意思でかえるのであれば、わりあいスムーズにいきやすいようです。
利き手が確立する時には一見逆の現象のように見えることもあることも
知っておくとよいですね。
手だけでなく足や目や耳などの感覚器官にも利き側があるそうです。