冬の烏尾山にのぼる

2024.1.16

年長の子どもたちは、冬の烏尾山に登りました。

朝、どんよりとした低い雲。「大丈夫かな。」

雨は降らない予報ですが、今にも雪が降りそうです。

今日は、三の塔まで。もし、条件がととのっていたら、烏尾山にチャレンジする。

そう決めて登山を開始しました。

7時50分 菩提峠を出発

今年、何度も大きな山にチャレンジしてきた、子どもたちです。

どんどん登ります。

元気な子たちの歌声も聞こえます。

冬の山は、空気が乾燥して、ピリピリと音を立てているかのようです。

足元は、雨が少ないせいか、乾燥していて、その下でわずかな水分で霜柱が土を押し上げています。

9時10分 三の塔に到着

山道のコンディションはとても良い状態です。「烏尾山に行こう!」

9時15分 三の塔を出発

烏尾山までの、登山道は、冷たい風がふき抜けます。

さっきまでいた三の塔が高く見えます。

9時50分 烏尾山に到着

子どもたち、お腹がすいています。「ご飯にしよう!」

お父さん、お母さんが急いでお湯を沸かして、スープの準備をし

子どもたちは、持ってきた温かい服を全部着込み、冷えにそなえ手袋をしながらのご飯です。

温かいスープが、お腹の芯を温めてくれます。

それでも、留まっていると、あっという間に指先が冷たくなり、あまりの寒さに泣けてきます。

大人も、指先が凍りそうです。

雪が舞っています。

ー3℃

急いで、下山を開始します。

10時40分 烏尾山を出発

泣き始めてしまった男の子の手をひきながら、急いで先頭を歩き登り始めます。

他の子どもたちも、必死に登ってきます。

歩きはじめると、冷たい指の先に血が通ってきます。

「ジンジンするね。」

「冷たいときには、もう動かないっておもったね。」

身体が温まると、指先に感覚が戻ってきて、何とも言えない不思議な感じがします。

11時15分 三の塔の小屋で残りのお弁当をいただき、急いで下山しました。

(集合写真はつらすぎました。)

(途中には、三段に重なった霜柱も見つけました。)

(持ってきたルーペで雪をみてみます。)

「本当に、寒かった。」

冬山を感じた山登りになりました。

2時間で烏尾山まで登れるくらい、力がついた子どもたち。

この子どもたちだったから、この登山が出来たのだなと改めて思います。

すごいなあ。

昔、私が、登山を始めるきっかけになった恩師に、

「どんなにつらく、厳しい山でも、一歩づつ足をすすめていけば、かならず、頂上にたどりつく」

そう教えていただいたことがあります。

その言葉は、山登りだけでなく、私の生き方に大きな影響を与えました。

「子どもたち、どんなにつらく、厳しい山でも、一歩づつ、少しづつでも、あきらめずに 足をすすめていけば

かならず 頂上にたどりつく

あなたのやりたいことに たどりつきますよ」

そう、こどもたちに伝えつづけて、いきたいと思います。