わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要でないと固く信じています。
子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、
さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。
幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。
美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、
思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、
次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。
そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。
レーチェルカーソン「センス・オブ・ワンダー」より
2024.7.19
年長さんたち、畦が丸の滝探検に出かけました。
畦ガ丸への登山ルートはこの時期、川からの風が涼しく、気持ちいい。
そして、自然の色が豊かです。
岩をかけぬける水がしぶきポンポンととびはねると、
「ポップコーンみたい!」子どもたちは、豊かに想像を膨らませます。
苔のジュータンは一つの森のようで、そおっと優しく手でなでる子や、ただ、じっと見ている子
大人も一緒になって柔らかい苔をなでます。「気持ちがいいね。」
途中には、橋がいくつもかかっていて「三匹のガラガラドン」みたいです。
思わず、橋の上でジャンプしたくなってしまう子どもたち、
「ゆらさないでよ!」びっくりした子の声も聞こえます。
途中にはこんなきれいなお花が咲いていました。
おやつは、凍ったブルーベリー
葉っぱのお皿に広げ「冷たーい!」と言いながら美味しくいただきます。
10時、本棚に到着
高い岩肌から流れ落ちる滝は怖いくらいで、ゾクゾクッとしてさむくなります。
そこにすむ、滝の守り神のヒキガエル(毎年会います。)
透き通る冷たい水に、躊躇なくとびこんでいく子どもたち、
大人にはとてもできません。
子どもも大人も、畦が丸の滝探検を思い切り楽しみました。
ここでしか出会えない自然があり
景色そのものが芸術作品のようです。
その美しい自然のなかで思い切り遊ぶ子どもたち
全身で自然の豊かさを「感じた」ことと思います。
先に到着したお父さん、お母さんたち。ソーラン節で子どもたちを迎えてくれました。
お父さんお母さんも感性に磨きをかけました。