2023.10
今年も、年長さんたちは竹馬に夢中になります。
ハレノヒ保育園の運動会にむけての年長の竹馬は広い芝生の園庭で行われます。芝の斜面を登り、デコボコの階段を降り、落ちずに一周を10回出来て初めて竹馬が二段に上がります。二段から三段へは20回、三段から四段へは30回、四段から五段へは40回、五段から六段へは50回です。段が上がるごとに回数が増えていきます。六段までいった子は合計150周をまわります。
早朝、静かな園庭に登園する子どもたちは朝の支度をすませ
自分の竹馬を取りにいき、黙々と乗り続けます。
竹馬に乗れるようになるまでに、2日で乗れるの子もいれば2週間かかる子もいます。子どもたちは、「乗れるようになりたい。」という気持ちがあるからこそあきらめません。
「一人の子が出来たことは必ず自分もできる。」という自分の力を信じる力が育っているのです。
また、竹馬の課題は、決して早く乗れることだけが大切なのではありません。かかった時間はその子が葛藤しながらあきらめずに挑戦できた。その時間に大きな意味があると思うのです。
さくら・さくらんぼ保育園の創立者の斎藤公子さんはこのように本に書いています。
「竹馬を課題として与える中で、本当に育てたい力は三つあります。言われたことができるだけでなく、模倣することができるだけでなく、新しい課題を自分に課してそれに挑める力です。」(参照 斎藤公子著 6歳児の保育と保育思想の発展)
毎日その日の目標を自分で決めて挑戦する子どもたち。その頑張りは、今の自分を乗り越えてあたらしい自分をつくっていく原動力となるのです。