柏の葉っぱとさくらんぼ

2022.5.6

保育園では一日遅れで柏餅がおやつに出されます。(5月5日は祭日のため)

今では買ってくるのが当たり前になってしまった柏餅ですが、昔は柏の木が山にあって葉っぱを取りに行くのは子どもの仕事だったそうです。

柏の葉というのは新しい葉っぱが出てくるときに、はじめて古い葉っぱが落ち家系が絶えることがないという縁起の良い木です。

今日は、保育園の近くの関野さんの畑に柏の木の葉を取りに行きます。

畑で待っていてくれた関野さんはいつも子どもたちを温かく迎えてくれます。

「ヒルがいるから気をつけてよ。」と言いながら、高枝バサミで柏の木の枝を落としてくれました。

畑には赤くなりはじめたサクランボの木があり、「食べて良いよ。」と

子どもたちは木に手をのばして、枝を引き寄せ、サクランボを口にほうばって嬉しそうです。

 

数日後「さくらんぼが真っ赤になったから食べにおいで。」と保育園に電話があり、

採りに行き、小さい子たちも、おやつに旬の味をいただきました。

次の日には、またまたおじゃまして、真っ赤なサクランボをお腹いっぱい食べました。

地元の方に、私たちの保育が支えられ、子どもたちに豊かな自然と味覚と人の優しさを与えられることができるのだなと心から思います。

「さくらんぼ、鳥に食べられちゃいますね。」

子どもたちがいる間も時々鳥がとんできて真っ赤なサクランボをくわえていきます。

それでも、鳥は毛虫も食べてくれるから、それでよいのだそうです。

(保育園のサクランボは赤くなって、2日で全て鳥たちに食べられてしまいました。)