口を育てる(食事中の水分摂取について)

唾液というのは、必要に応じて脳が分泌量を調整しています。

乾いたものが口の中に入れば多く唾液を分泌し、

水気のあるものは少なく分泌される。人間の体は本当に良くできています。

昔は食事中にお水のを飲むのはお行儀が悪いと言われ、

お茶も食事中ではなく、食事が終わってから飲まれていたそうです。

現代の子どもの食事の悩みとしてよく聞かれるのは

嚙めない・呑み込めない子の増加です。

その原因の一つとして食事中の水分の摂取が考えられます。

食事中にお水を飲むことによって、お腹がいっぱいになってしまったり、

数回だけかんで流し込んでしまう。

結果的には、唾液の分泌が少なくなり、唾液腺の発達を遅らせてしまいます。

唾液には、免疫力アップ、水分代謝の調整、粘膜保護にむし歯予防と身体にとってとても大切な役割を担っています。

子どもに出す汁物は具沢山で汁は少なめに。牛乳は食事中ではなく、食事が済んだあとデザートくらいのイメージで。

(食前、食事中に牛乳を飲んでしまうと、ご飯が食べられなくなってしまいますよ。)

もちろん、夏の暑いときには、水分補給として水分をとることはとても大切ですが、水分補給と食事とを分けましょう。

さらに、家庭で魚を一尾食べるという経験も、最近では減ってきているようです。

口の中で骨などの異物を舌をつかって口の中から取り除けることもとても大切ですし、

命をいただくことを学ぶことにつながります。

自分たちでつかんだニジマスを炭火で焼いて食べる