スローテンポの音楽を聴かせるとオキシトシンが分泌されることがわかっている。
それに対して、アップテンポの音楽を聴かせたときには、ストレスホルモンのコルチゾールが減少するという。
だから寝る前などにリラックスしたいときはスローテンポ、ストレスが溜まって発散したい日中にはアップテンポの曲というように選曲すると良いだろう。
実際に歌うことでもオキシトシンが出ることもわかっている。歌うと腹式呼吸をするためセロトニンの分泌も促され、ダブル効果になる。
(「最良の身体を取り戻す」山口創 著書より)
子どもたちは音楽が大好きです。歌をうたうのも大好きです。
文字をもたない文明はあっても、音楽と踊りをもたない文明はないと言われています。
自然界にも音楽のもととなるひびきが存在します。小川のせせらぎ、鳥のさえずり、木々をふき抜ける風の音、打ち寄せる波の音。
人間はそれらからリズムを感じとり、旋律を発見し、自ら歌うようになるのです。
人工的な不快な音も、一見慣れてしまうような錯覚を起こすことがあります。しかしながら、その不快な音が知らず知らずのうちに不調として身体に現れることもあります。
だからこそ、乳幼児期には、人工的な音ではなく、お母さんの歌声や自然の音の中で育てたいですね。
そして、出来るだけ機械から流れる音楽ではなく、生の演奏や歌を聴かせてあげたいです。
実は、感動するという超高周波と言われる高さの周波数はCDやスマホなど家庭用の機器で再現するのは、難しいと言われています。
だからこそ、生の演奏を聴くと鳥肌がたち、涙がでるということがおこります。
先日行われた馬頭琴の演奏会では、皮膚から馬頭琴の波動がつたわり、ゾクゾクするような感動がありました。
その波動が皮膚を通して人間の自律神経の働きを強め、免疫力を高めてくれることがわかってきています。
自然には聴覚、嗅覚、視覚、触覚をも育てる豊かさが備わっています。だからこそ、子どもと音楽、子どもと自然は子どもの育ちにとって大切なのです。
ハレノヒ保育園では、お昼寝の時にスイスオルゴールをかけて眠ります。このオルゴールのひびきは自然治癒力を高めてくれると言われています。
子どもたちは「カノン」がかかると耳をすませます。「素敵な音楽」が子どもたちの眠りをさそます。脳幹にひびいているそうです。