子育てや養育行動は、遺伝的に規定されているわけではなく
幼少期からの学習経験が不可欠です。
さらに、「母性」という単純なとらえ方も間違っていることが最新科学でわかってきました。
女性が親としての心が出産したすれば自動的に沸き立つわけではないことを
社会がきちんと理解することが必要になってきます。
(「人類の育児スタイルは共同養育」参照 明和政子先生)
ハレノヒ保育園の園舎は乳児棟と幼児棟が向かい合わせです。
もちろん赤ちゃんたちには静かな落ち着いた空間が必要ですが、
大きくなりたい気持ち、大きい子にあこがれる気持ちが自然と育っていくようにと
中庭を挟んで目の前が幼児棟になっています。
そして、大きい子たちもいつも乳児棟にお手伝いに来てくれます。
大きい子たちは小さいこと接することで、優しさだけでなく、かしこさも育っていきます。
ヤダヤダしている小さい子の目を見て、にっこり笑って上手に誘ってくれたり、
この子はここまでは自分でできるから、ここだけ手伝ってあげようと自分で考えて小さい子の気持ちを尊重してくれる年長さん。
ハレノヒ保育園の小さな保育士さんたちです。
人の気持ちを察して行動できるそれこそが私たちの育てたいかしこさです。
そしてその経験の積み重ねが、未来の素敵なお父さんお母さんを育てていくのだと思います。