冬の夜明け

冬の夜明け

早朝出発の山登りでは、一日の始まりを感じることが出来ます。
太陽が昇る直前は、一番空気が冷えて寒さを感じ
冬の東の空が明るく染まりだすと周りの自然が光を浴びて息づき暖かさを感じます。
森の小鳥たちは、日の出前からさえずり始め
小鳥たちの歌声に耳をすませて
「まるで、朝ですよって言っているみたいだね。」と。
そんな夜明けの時間の自然の変化を、子どもたちと感じられることが嬉しいです。
レイチェルカーソンはこんな風に言っています。
子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、
驚きと感激にみちあふれています。
この感性は、やがて大人になるとやってくる怠惰と幻滅、私たちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。
わたしは、こどもにとってもも、どのようにして子どもを教育すべきか頭を悩ませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。
子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。
幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

レイチェルカーソンのこの言葉は、子どもにたずさわる大人たちに届けたい言葉です。
だからこそ、自然は子どもの成長に欠かせないのです。


年長 鍋割山(11月)

年長 烏尾山(12月)
むこうの山が朝日を浴びてオレンジ色に染まります。

冬の空にはしばらくの間きれいな青い月が見えています。