リズム表現

なぜリズム表現をするのか。何の役に立つのか。
人間は両足で立ちたいから立ち上がり、
歩きたいから歩き出したのではないか。
喜びや悲しみや驚きなど、その感動を歌いたいから
数々の美しいうたが生まれ、リズミカルに動きたいから
いろいろなステップがつくりだされ、身体を動かしたり、
静止したりして素晴らしい表現ができるようになったのだろう。
何のためになるのかという効用と利用は後からついてくる。
たしかに役に立つには違いない。
しかし子どもはリズムが役に立つからやりはじめるのではない。
やりたいからまず身体が動き出すのだ。
育っていく身体のさまざまは機能がやりたい意欲とともに
働き始め、呼び覚まされ、いままでよりももっと自由に
もっと複雑な身体の表現を可能にしていく。
それが気持ちよくてうれしくて、
子どもたちはリズムが大好きになり、もう少し難しいものに
とびついていくのだ。(丸山亜季資料より。)

リズム表現は情動の表現であってほしい。
身体が自然に動きたくなってしまう。
目の前の子どもと向き合いながら、その子たちの情動のリズムを。