ジューンベリー

2018.5.24
保育園のお庭には真っ赤なジューンベリーが実ります。
ヨチヨチ歩きの小さい子たちも
朝から美味しい木の実にあつまりまってきます。

ジューンベリー、こんな子どもの姿がありました。
ある日の夕方、年長さんの一人がジューンベリーの実を口いっぱいほおばっています。
「小さい子たちも食べられたら、きっとうれしいでしょうね。」
そうやさしく伝えると、その子はちょっと考えて
また実を採りはじめました。
そしてその実をにぎって、向こうの方で泣いている小さい子に
「どうぞ。」と届けに行ったのです。
泣いていた子は、うれしそうにジューンベリーの実をもらっていました。
「あの子、うれしそうだったね。ありがとう。」と伝えると
その年長さんはとっても嬉しそうな、誇らしげな笑顔をむけてくれました。

人はだれでも、自らの考えで自らの行動を決めたいと思っています。
人に何かを伝えたいと思う時、
~してはいけない。~しなくてはいけない。という言葉だけでは
一見伝えた側の思うとおりになったように見えるだけで、
真意は伝わらないものです。
何かを伝えたいと思う時、口調と間が大切です。
自ら考えられるように、
そして、自らの考えで行動できるように。