2025.5.8
春、自然のなかに、色があふれています。
園庭の、木々の芽吹きの若葉のみどり色がきれいです。
紬織りの志村ふくみさんは書籍の中で
こんなに自然のなかには、みどり色がたくさんあるのに、染色でみどり色を出すのは難しいのだそうです。
他の色は「染まる」だが、みどり色だけは、「生まれる」という言葉がふさわしいと書かれています。
「光のそばにはわれられが黄と呼ぶ色彩があらわれ、闇のすぐそばには青という言葉で表される色彩があらわれる。
この黄と青とが最も純粋な状態で、完全に均等を保つように混合されると、緑と呼ばれる第三の色彩が出現する。」(ゲーテの言葉)
闇と光がこの地上に生み出した最初の色、緑、生命の色。(志村 ふくみ 書籍より)
春は、自然のなかに子どもが溶けこむ季節です。
年長と、かもしか組(4歳児)の子どもたちは、いろんな植物の葉っぱを集めてきました。
その葉っぱを和紙にはさみ、和紙の上からブロッククレヨンでこすりながら、色をのせていくと。
葉脈がきれいにうかびあがります。
和紙をひらくと、葉っぱの香りがします。
力の入れ加減で、葉脈の浮かび上がり方が変わったり、
葉っぱによって葉脈の模様がちがったり。
素敵な時間になりました。
「もっとやってみたい。」「またやってみたい。」そんな時間になりました。
ローズマリーはさわやかな香り、ドクダミはやっぱりドクダミの香り。
柔らい葉っぱに、硬い葉っぱ。
【かもしか組さんの作品】
身近な植物に目をむける。そんな時間になりました。