春の絵本「かたばみ」

わたしは かたばみ。

ちいさな くさです。

かたばみの めじるしは ハートのはっぱ

ちいさな ハート。

みっつの ハート。

わたしを さがしてくださいな。

 

歌うような、お話しのテンポに、

子どもたちも自分の近くに

あたりまえのように咲いている、小さなかたばみに自然と目がいきます。

「あった!あそこにも。」

むかしの ひとは かたばみを きんぞくみがきにつかいました。

くきや はっぱを ぐじゅぐじゅに まるめて

じゅうえんだまを こすってごらんなさい。

ふるい じゅうえんだまも ぴかぴかになりますよ!

さっそく、試してみます。「本当だ!本当にピカピカになった。」

年長の子どもたちは、夢中になって磨きました。

かたばみは、あけがた、そらがあかるくなるとはっぱがひらき

太陽のひかりで、花が咲き

おひるになると、はながしぼんで、夕方には、はっぱがとじはじめ

よるは、はっぱをしっかりとおりたたんで、ねむるのだそうです。

それが、「かたばみ」という名前の由来だともいわれています。

植物ってすごいですね。

そういうことを知っていると、いつもの散歩道も楽しい発見が増えそうです。

次の日、学童の子どもたちは、家から一番黒くなった10円玉をもってきて、みがきます。

ぴかぴかにして、お家の人に返したそうです。