縄跳びを編む 2025 【手が動き、指先が動くということ】

2025.9

「子どもが、こんなにきれいに編めるのですか。」

子どもたちの作品に、そんな言葉が聞かれます。

子どもたちには、「こだわって編む」ことを大切に伝えます。

手の指先に力を込め、布の端が出来るだけ表に出ないように、巻き込んでいく。

子どもたちは、上手に親指から、人差し指、中指、薬指に小指まですべての指を巧みに使いながら

編んでいきます。

足の親指と第二趾にも同時に力を込めてひきます。

中心から末端へという発達の順序があります。

年長の子どもたちは、末端までの神経をいきとどかせます。

間違えたら、なんどもやり直す。

自分が納得ができるまで。

染色家の志村ふくみさんは、

「手のなかに思考が宿る」

とおっしゃっています。脳で考える前に手が動く、指先が知っている。

幼い小さな手が作り出す縄跳びを見ながら、思います。