ドリトル先生の航海記 【クモサル島の実験】

2025.3

年長の子どもたち、「ドリトル先生の航海記」を毎日楽しみにしています。

お金がきらいで、動物に優しいドリトル先生はが子どもたちは大好きです。

「ドリトル先生のアフリカ行き」も子どもたちの大好きな本でした。

井伏鱒二さんは、

「子どもの読み物は先ず、面白くなくてはいけない。」

「子どもの読み物として上乗のものは、同時に大人の読み物としても上乗でなければいけない。」

と書かれています。

航海記では、ロングアローとの出会い。カブトムシのジャビズリーとの出会い。大ガラス海カタツムリとの出会いが子どもたちをわくわくさせます。

とうとう、ドリトル先生の航海記も最後です。

思いがけず、クモサル島の王様になってしまった、ドリトル先生の即位式の際に、「ジョング、ジョング」と島中の人が叫んだために、

山のてっぺんの、ささやき岩が火口に落ち、空気室にあたり、空気がぬけて島が沈みます。

「一体どういうことだろう。」

実際に模型を作ってやってみます。

粘土でクモサル島をつくり、その中にゴム手袋に空気を入れます。

そして水に浮かべます。失敗です。

空気室があるのに、粘土が重すぎて水槽の底に沈みます。

そして、粘土が溶け、島は真っ二つに割れました。

子どもたちの期待は笑いにかわりました。

子どもたちからは、

・もっと風船を大きくした方が良いのではないか。

・もっと、島を軽くした方が良いのではないか。

・ペットボトルを使った方がいいのではないか。

といろいろな意見が出ました。

後日、クモサル島のリベンジが行われました。

「あ、浮いた!」

そして、ささやき岩がおちると、

「プシュー!」とおとがして、島が沈み始め、止まります。

「大成功だね。」

子どもたちにとって、「ドリトル先生の航海記」の忘れられない思い出になったと思います。

【大ガラス海カタツムリはこんなでしょうか。】