まり袋の製作も終盤になってくると、「大きすぎた。」子どもたちが自分で糸をぬくようになります。
このやり直しも、「もっとこうしたい。」という、自分の刺繍に対してのこだわりがでてくるからなのでしょう。
また、子どもの絵の刺繍というのは、世界で一枚しかないので、見本がありません。
出来上がりがわからない状態で少しづつ仕上がっていくことがおもしろく。うれしいのだと思います。
「卒園したら、ゆっくり刺繍がだろう。」
親は思うようです。いつでもできる。私も実はそう思いました。
けれど、実際は難しい。
仲間と一緒だからがんばれる。刺繍は大変だったけれど、もっとやりたい。と思えるのは今だからかもしれません。
小学校にあがれば、何日もかけてというのが、難しそうです。
「お話し読んで」子どもたちは刺繍をしながらの、お話しの時間をとても楽しみにしていました。
耳はお話を聞き、目と指先は刺繍にむかう。
時には、お話しに夢中になって手がとまってしまうこともありましたが、それも良い。
みんなで、製作に向かう時間を、子どもたちは楽しんでいました。
そして、まり袋の製作を通して、子どもたちが教えあう姿が、とても心に残りました。
【完成したまり袋】
【ドリトル先生のお話しから】
【山登り】