2024.5
名古木の散歩道にはドドメ(桑の実)が真っ黒にみのり
子どもたちも口の周りをまっ黒にしてほうばります。
園庭にも、ジューンベリーの実が赤くみのり
小さい子たちが手をのばしています。
初夏は子どもたちに沢山の自然の恵みを与えてくれます。
自分の身体で感じ、五感で自然とつながる経験の重要性を私たちは
伝えていきたいと思います。
中村桂子さん(生命誌の創出者)の書籍より
自然との触れ合いが少なくなることは、実は子どもの脳の可能性を極端に制限しているのではないかと気がかりです。
確かに先進社会という今の時代は多様で大量の情報が入ると言われるでしょう。
確かにテレビは多チャンネル化しています。
インターネットには情報があふれています。
でも、南極のペンギンもインドの象も、フランスのヴェルサイユ宮殿も、木星も
すべて数十インチの四角の中に入っています。
暑いのか寒いのか、よいにおいがしているのか臭気が漂っているのか、
ちょっと手を出してみるとどんな感じなのか。
少なくとも現在の情報はそういうものは消され、まったく同じ大きさの画面で、
主として目と耳で知るだけです。
このような情報が脳に入った時と、身体のすべてを通して入った時では、
まったく違った効果をもたらすでしょう。
身体は生物の「生きもの性」を支える部分であり、
脳は、人間の特殊性を支える部分です。
子どもという一つの存在のなかでそれが一体化することが、
こどもの可能性を最大限に発揮させます。