2024.3
2月末、年長の子どもたちは、鯉のぼりの製作にとりかかります。
山と山に重なって山を描く、日本の昔からの伝統的な鯉のぼりの模様を
17人で大きな布に描きます。
一人で描くのではないからこそ、難しい。
まずは、紙上で子どもたちが「こうかな。」「端っこはどうしたらいいのだろう。」と意見を出し合い、教え合います。
さあ、今日はいよいよ布に描きます。
「今日はこの場所を使わせてください!」
ガジュマルの木の下で子どもたちは、一日かけて作り上げました。
たんこぶ山
山の上に一つの山が描かれています。
「あっ」思わず子どもたちから声があがります。
描いた子も間違えた。どうしよう。と顔をしかめます。
すると周りの仲間たちが一生懸命考えます。
描いた子の気持ちも考えて言葉をかけます。
「大丈夫。大丈夫。」「こうやったらいいんじゃないかな。」
鯉のぼりはただの教材ではありません。正しく描けること、美しくできることが目的ではありません。
みんなで考え、みんなで悩み、仲間をむすびつけるそれが、年長の鯉のぼり製作です。
この「たんこぶ山」は子どもたちの優しさの思い出になりました。