鈴木まもるさんがやってきます

2023.11.25

大きなスーツケースに世界中の鳥の巣をいれて、

ハレノヒ保育園に鈴木まもるさんがやってきます。

 

4月。学童の子どもたちに「戦争をやめた人たち」という絵本を読みました。

これは1914年12月24日に起きたクリスマス休戦のお話です。

クリスマスイブの夜、敵のドイツ軍のざんごうからクリスマスの歌が聞こえてきます。それをきいたイギリス軍の兵士たちが「今日はクリスマスだったのかあ。」と、一緒にクリスマスの歌をうたうのです。

12月25日、ざんごうからゆっくりゆっくり敵味方が歩み寄り、お互いに握手を交わます。ドイツ軍の兵士とイギリス軍の兵士は、家族の写真や子どもの写真を見せ合ったり、ざんごうに残った食料を分け合って一緒にたべたり、たいちょうたちもお酒をくみかわしかんぱいをしたりします。国は違っても、待っている家族がいること、歌をうたって楽しいと思うことは同じです。すると、一人の兵士が自分の上着をひもでぐるぐる巻きにしてボールにし、ドイツ軍とイギリス軍が一緒にサッカーをするのです。

夕方、また会おう。約束をして再びざんごうに戻ります。

戦争はその後4年も続いたそうです。けれど、その時サッカーをした兵士たちは、敵を打つように命令がされると空に向かってうったり、大きな攻撃作戦が出た時には、そっと相手に伝えたりしたそうです。一緒にご飯をたべたり、笑いあっり、サッカーをしたからこそ、相手を傷つけることは出来なかったのです。

そのお話を読んだ後、子どもたちとたくさん話をしました。敵にも味方にも家族がいて、友だちがいて、楽しいことがあって。人一人が戦争で死んでしまうということはその背後にいる、家族や友達の大きな悲しみであることなどを子どもたちとみんなで話しました。

今日、作者の鈴木まもるさんがやってきます。

鈴木まもるさんは、戦争のはなしはもちろん大切だけれども、子どもたちにはまず楽しいことをつたえたい。子どもたちに世の中には不思議なこと、楽しいことがたくさんあるんだよとつたえたい。そうおっしゃっています。

今日は世界中の鳥の巣を子どもたちに見せてくれます。

年長の子どもたちが好きだったのは、 「ニワシドリのひみつ」という絵本です。

卵を産んで欲しくて、オスのニワシドリがきれいに自分のあずまやを飾り付けるおはなしです。

きれいな貝殻を集めるニワシドリ、葉っぱを全部ひっくり返して裏の白の美しさを見せるニワシドリ、いろんな種類のニワシドリが登場します。

秋の園庭には、美しい落ち葉がたくさん落ちています。

子どもたちは、きれいなものを集めるのが大好きです。

落ち葉、畑で拾った赤いトマト、サツマイモ、きれいなお花。自然からの美しいものを見つけて自分たちのあずまやを飾り付けます。お嫁さんがきてくれそうなきれいなニワシドリのあずまやが完成しました。