【素敵な絵本】島ひきおに

もうすぐ節分です。
「鬼はそと!」と悪者の鬼の印象がつよいですが、
このお話の鬼は、ひとりぼっちが寂しくて、人間たちに「一緒にいたいだけなんだ。」と相談します。でも、人間も鬼と一緒に暮らすわけにはいきません。
「最後がハッピーエンドじゃなかった。」このお話を読んだ大人がつぶやきました。
年長さんぐらいになると、せつない思い、報われない思い、悲劇をお話から感じ取ることが出来ます。絵本を読んだ後、子どもたちは何も言わなかったのですが、何かを感じている。そんな表情をしていました。(その切なさを感じられるのは、年長さん以降のように思います。)

雲や月に向かって「こっちゃきてあそんでいけ」と風がなくようによんでいる鬼の姿を想像して、なんとも言えない気持ちになります。