熊神とカパ?ぺポンス

毎年、年長に読み聞かせるお話のなかに
「熊神とカパ?ぺポンス」
というアイヌのお話があります。
アイヌでは日常使っている道具の一つ一つにも魂(カムイ)が宿っていると
考えていて、小さな小鍋一つであっても丁寧に洗ってもらうことによって
その家に恩を返すというお話です。
その一節に
「わたしはずっとむかしから、この家でくらしています。
この家のおくさんは、ほんとうにきれいずきなかたで
わたしをにものにつかっても、
すぐにあらってきれいにしてくれます。
それでいつもきもちよく
くらしているので、ひまさえあればおどりたくなり
だんだんおどりがじょうずになりました。」

道具と子どもと考えたときいつもこのお話を思い出します。
きれいにしたら、バケツもシャベルも喜ぶよ。そんな伝え方が好きです。