「けんか」について 大きい子編

「こどもたちへ」

こどものときを 子どもらしく 

思い切り 生きてください

目の前のことを夢中になって 

自然の中で 仲間とあそび 笑いあってください

時には、けんかすることもあるでしょう

けんかの分だけ 仲直りもたくさんしてください

こども時代を 思い切り 楽しんでください

うれしかった 楽しかった思い出は 

一生の宝物になるのですから

こども時代の 今を 大切に 生きてください

間違ってもいいから 自分のあたまで考えてください

大きくなった あなたの根となり あなたを支えるのは

こども時代の あなたなのですから

 

けんかするから学べることがあります。

人には気持ちがあること。自分にも気持ちがあること。それだけではありません。仲直りの技も身につけていきます。

大人も正しい正しくないだけではなく、子どもの心にふれるから知れることがあります。

時には、わかっていてもあやまれないこと・・・・

子どものけんかに仲裁に大人が入るときには、子どもに逃げ道を作ってあげて欲しいなと思います。

わかっていてもあやまれないことってあります。

わかっていると言っても、まだ自分の気持ちもあるのですから。

自分が違うのかもしれないと思っても、言葉で言えないくらい悔しいこともあります。

それを、謝るなんて今はできない。

そんな気持ちをわかってくれるおとなが、もし近くにいたなら

その子どもは幸せだと思います。

~斎藤公子 著書より~

嫌なことをいやともいえず、けんかもできないで育つのは不幸である。

十分に自己主張できる場を保障してやるべきである。

仲間とのけんかをとおして、子どもたちはしだいに相手を理解できるようになり、

自分が正しいと思ってもほかのものに理解されないこともあるということを知っていく。

そして“待つ”ということと“許す”ということを身につけていくのである。