「いのちのおはなし」 2024ハレノヒ学童の夏休み

2024.8.20

「いのちのお話し」

学童の子どもたちに日野原先生のお話をよみました。

「いのち」とはなんでしょう。

心臓は大切ですが、いのちそのものではありません。いのちを動かすためのモーターです。

心臓がとまったら、人間は死んでしまい、つかえる時間も無くなるのです。

いまきみたちは、どのようにでもつかえる自分の時間をもっている。

時間をつかうことは、いのちをつかうことです。」

みんなはびっくりしました。

いのちが大切だということは、よくわかっていましたが、

いのちをどうつかうのかは、考えたことがなかったからです。

「これから生きていく時間。それが、きみたちのいのちなんですよ。」

みんなは、生きていることのうれしさを、感じはじめていました。

心臓は、いまこのときも、自分のなかで、

未来にむかって打ちつづけているのです。

絵本は、子どもたちにこのようなメッセージを送りました。

そのあと、準備していた聴診器で二人一組で心臓の音をきいてみました。

真剣な顔で、友だちの心臓の音を探します。

聴診器をあてられた子も心配そうな表情です。

見つかった瞬間「あ、きこえた。」とうれしい笑顔のこどもたち。

その表情に私はとても嬉しくなりました。

「生きている」ってうれしいことです。

あの子にも、この子にも、大人にも心臓があって、未来にむかって打ちつづけている。

みんなおんなじだね。

自分のいのちも生きていく時間も、友だちのいのちも生きていく時間も大切。

そんなことを感じられたお話し会になりました。

子どもたちのその時の表情が、とても心に残ります。

自分の胸に聴診器をあてている子もいました。

「あ、きこえる。」

自分の生きている音が聞こえてくると、安心したような、ホッとしたようなそんな様子でした。